洋画・海外俳優メディアあれこれ

 f:id:f-no-mochiru:20181015164456j:plainこんにちは。ふみです。今日は映画の感想とかではなく洋画や海外俳優の情報を入手するのに便利・オススメメディアの紹介です。
 というのも、洋画が好きでTwitterで日本で公開が決まっていない作品の話もしたりするので、友人から「洋画とかの情報早いよね、どっから仕入れてんの?」ってことを聞かれることが多くて、どこから入手してるか、どういうコンテンツなのか、この際まとめて紹介した方が良いかなと。

 毎度のことながらガッツリ書いてますが、これは無理のない範囲で興味のあるところからちょっとずつ知るのがいいと思います。これを書いた私は一気にこれだけ知った訳ではないですし、情報を積極的に入手するか否かは人によりけりです。
 読んだあとに感想や要望があれば、今後の参考にするので教えてもらえればと思います。

情報を入手する方法、メリット・デメリット

英語検索

 ハリウッド映画に関することの場合、英語を使って検索すると日本語で検索するより出てくる情報が圧倒的に多い。インタビューの量も違う。(量が多いということはニュースとかは取捨選択より大変になりますが。)映画のタイトルは日本版と英語版で異なることがよくあるので英題(原題)で検索しています。原題はウィキとかで。

海外情報を英語で早く知ることのメリット

★翻訳の手間が省かれるので早く情報が手に入る
 なるべく誤りのないようにするために翻訳には若干時間がかかります。また、業界の情報などより詳しく・マイナーなものは英語記事からの翻訳で後回しになるか、扱われない場合があります。

★インタビューなど情報量が圧倒的に多い
 特にこの点が重要。日本語で翻訳される記事・動画はごく一部。英語だとこの手の記事・動画がかなりたくさんあります。裏設定とか小ネタなど細かい情報を日本語記事で探すのはなかなか難しいです。インタビューの場合はスラング多用で理解するのがかなり難しいのもあると思いますが、日本語で翻訳されるインタビュー以上に内容が濃い可能性も十分あり得るので是非。

★いろんな作品を知れる
 どんなに面白そうな作品でも、日本では日本公開(もしくはDVDスルー)が決まらない限り、配給会社が作品情報を流すことは殆どありません。公開するか分からないのに宣伝してもしなかったら文句言われるので…映画祭で評判が良かったとかニュース的なものは別ですが。
 洋画でどんな映画が流行っているのだろうかということを知るのはもちろん、海外記事の方が早く、そういう作品をなんとなく探すのも楽しみだったりします。

海外情報を英語で早く知ることのデメリット

★作品に対する評判が観る前から分かってしまう、シークレットキャストのネタバレをされる
 日本と海外で公開日が一緒とか日本最速上映は珍しいケースで、普通は数日から数か月遅れて日本で公開されます。海外の情報を常に手に入れる癖がつくと問題になるのが、評判が思ったより良くない・興行収入が悪いパターンの情報やネガキャンも早く知ってしまうことやIMDb(後述)などで予期せぬネタバレを見てしまうことです。
 アメリカでは公開時期になるとRotten Tomatoesとかで悪評含めレビューが速攻出されますが、日本だとあまりそういうのはない気がします。海外の評判は気にしない人もいますが、楽しみにしていたのに評判が悪い…って聞いてしまったら萎えてしまう人もいると思います。

★推測情報が多い
 日本のエンタメメディアで日本の映画やドラマの基本的に何かしらの確定情報が出てくる場合、何かしらの確定事項がないと堂々と表に出てきません。一方で海外では、小出しになる情報筋や関係者が織り込まれた事項に基づく記事もあります。最近だと、ジェームズ・ガンの降板騒動やアメコミ映画のキャスト候補とか。日本とはスタンスが違うので、特に注目作やはやりの話題あたりは公式からの連絡があるまで待つとか気を付けたほうがいいと思います。

★海外の情報に集中し過ぎて国内情報が疎かになる&取りこぼす
 海外と日本の公開時期には大抵の場合どうしても差ができることや、ポスターデザイン、邦題が原題と全然違うことなどから「いつの間に?もう公開してたの?」ってことが…特にタイトルが全然違う形で公開されるかつ小規模公開作品、ひっそりとDVDスルーされてましたパターンにありがち…?

★楽しみにしていた作品が日本に来ない場合がある
 個人的にこれはあるある。海外の新作情報で楽しみにしていた作品が一向に日本に来なかったり、来たと思ったらDVDスルーっていうパターンはよくあります。基準は正直よくわかりません。海外で評判悪くて、コケても日本公開されることはあるし、逆に世界的にヒット飛ばしても諸事情でDVDスルーということもあります。(SPYとか)こういう理由から海外で早く出される情報は意図的に入れないって人もいます。

よくある略称、付属ワード

 エンタメ記事には映画祭や賞レース用語の略称がタイトルに載ることがあります。また、俳優や作品名にある言葉を付け足してAND検索をすると記事や画像をより絞り込めます。映画祭とか詳しく説明するだけで記事が1つ出来てしまうレベルなので…ざっくりと(ニーズ次第では作ろうかなと思っています。)
※今の段階でよくわかんなくても大丈夫です。多分色々と興味を持っていく段階で知っていくんじゃないかと思うので。
★よく見る単語
Interview(インタビュー)
Trailer(トレイラー、予告編)
Premiere(映画のプレミアイベント) 
代表的なプレミアイベントの地名(アメリカ)
New york Los Angeles
★三大国際映画祭
Berlin(ベルリン国際映画祭)
Cannes(カンヌ国際映画祭)
Venezia(ヴェネツィア国際映画祭)
★特にハリウッドに関係のある映画祭
Sundance(サンダンス映画祭、低予算インディーズ映画中心。)
TIFF(トロント国際映画祭、賞レース映画中心(?)北米最大級。)
★賞レース(有名なものを中心に)
Golden gloves(ゴールデン・グローブ賞)
Oscar (米アカデミー賞)
SAG(全米俳優組合賞)
BAFTA(英国アカデミー賞)
★大作映画・ティーン向け映画賞・イベント
MTV Movie Awards
Teen Choice Awards
People's Choice Awards
comicon (サンディエゴで行われるアメコミ中心のイベント)

ざっくりと(?)した話をしたところで参考になりそうなメディアの紹介に入ります。

国内部門

 日本公開未確定情報も積極的に教えてくれる国内情報サイト。メジャーな国内の映画情報サイトより海外の情報が早かったり、海外で話題になっている記事の翻訳要約をしている。私の場合は推し・注目している作品以外の情報の大半をここから入手しています。

オスカーノユクエ

twitter.com
 主にTwitter。ここはエンタメ大作から賞レース、業界ニュースに関することまで幅広くて個人運営なのに凄い。

映画秘宝

twitter.com
 メインは映画雑誌ですが、私はTwitterをよく見ています。出演情報とかに関する日本語ツイートはここが早いです。雑誌は申し訳ないことに読んだことがなくて…ここでは言及しません(ごめんなさい。)

町山智浩のたまむすびラジオ (ラジオ&書き起こし)

https://miyearnzzlabo.com/archives/category/ラジオ/たまむすびmiyearnzzlabo.com
 日本で有名な映画評論家といえば、おそらく町山智浩。個人的には内容を若干盛ってるというか、解釈違いが無くはないかなと思うときがたまにありますが…日本では公開されてないけどアメリカで話題だったり面白そうな作品を知ることやアメリカならではの文化を知るにはいいと思う。
※日本では「?」でもアメリカだと大ウケ、常識、タブーっていうのは洋画だと結構あります。

THE RIVER

theriver.jp
 世界のポップカルチャーの情報を提供するサイト。ここは海外のエンタメ業界の情報だけでなく話題になっているSNS投稿やハリウッドでの問題についても取り上げています。扱う作品は有名作品が中心。SNS投稿については英語だとスラングが多くて分かりにくいので助かっています。

オスカープラネット

アカデミー賞専門サイト OSCAR PLANET --- 第91回アカデミー賞の行方は?
 アカデミー賞予想サイト。米アカデミー賞に特化していて独自の予想や、アカデミー賞に関する賞レース結果(国際映画祭や批評家賞、ゴールデングローブなど)や最新情報を教えてくれる。賞レースに絡みそうな作品であれば作品概要や役どころを簡単に教えてくれるので分かりやすい。鑑賞映画のレビューは冷静というか割と辛口な印象。

海から始まる

umikarahajimaru.at.webry.info
 アカデミー賞関係なく世界中のありとあらゆる映画祭や賞レースの紹介や結果を教えてくれるサイト。画像付きでの紹介、過去データの充実さや情報収集能力は本当に凄い。

海外部門

 雑誌、web, twitter, Instagram(ストーリー含む), youtubeなどSNSをとても活用していて、内容も充実している。

有名サイト

日本でもよく聞く海外サイトや便利なデータベースサイト。

IMDb:洋画、洋ドラマ、海外俳優のことならなんでも!

www.imdb.com
 インターネット・メディア・データベースの略。海外映画ドラマ版wikiみたいな感じで会員登録すれば記事の編集ができます。私も公開日などの編集を何回かやりました。出演者や製作陣が誰であるか、あの俳優がどんな賞を受賞しノミネートされたのかなど、あらゆることが分かる。ただし、出演予定映画など未確定事項関しては「本当かなぁ…?」というのもあるのと、公開時期になるとカメオ出演情報など思わぬところでネタバレを見てしまう可能性があるので注意が必要。
 ちなみに会員登録をすると情報の編集やウォッチリストや自分のリストを作ることが可能。私は鑑賞映画を記録するのにIMDbのウォッチリストを作っています。使用用途は人によりけりです。
私のウォッチリストを参考に載せておきます。こんな感じです。
www.imdb.com
 
 IMDbのローマ字表記問題について
 IMDbはかなり便利なサイトなのですが、日本で使うにあたって、映画のタイトルをローマ字表記するという問題点があります。IMDbを使うにあたって悩みの種としている人は多いんじゃないかと。
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上がローマ字表記で下が英語表記(アメリカ版タイトル)。
 正直ローマ字って違和感あるので直したいって人のためにアメリカ表記に直す方法を紹介します。(この方法は会員登録をしないといけないので、しない方法があれば教えてほしいです。)
パソコン・ブラウザ推奨
①会員登録をする。FacebookGoogleアカウントで登録可能
②Site Settingに行く
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③Site Preferencesまたはcontent settingsに行く
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④Title PagesのTitle display country/regionをUnited Statesに、Title display languageをEnglishに変更する
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Rotten Tomatoes :フレッシュとは?辛口批評サイト

www.rottentomatoes.com
 辛口批評家による批評サイトで、作品に対しFresh(肯定的)かRotten(否定的)の二択で評価している。
最近は(?)「絶賛!ロッテン・トマト〇〇%を獲得!!」とかポスターに書かれていることもあるのでロッテン・トマトって名前は知っている人もいるのでは。
 ロッテン・トマトのトマトメーターは「Fresh評価をしたレビュー / レビュー全体」で計算している。批評家各々が○○点と点数をつけて、それを平均したものではなく、各々がレビューに点数をつけ、Fresh(60%以上)かRotten(60%未満)に振り分けている。
 このシステムで極端なことを言うと、批評家全員が50点をつけるとロッテン扱いになるので結果は0%。逆に全員75点をつけるとフレッシュ扱いになるため結果は100%ということが起こりうる。計算方法は知っていて損はないと思ったので書いておきました。
 ロッテン扱いでも面白い映画はいっぱいあるので(逆も然り)参考程度に見るのが良いんじゃないかなと思います。紹介しておいてアレですが、面白い映画かどうかを決めるのは観た本人なので。

mojo movie:アメリカの興行収入ランキング

 アメリカをはじめとした興行収入ランキングサイト。日本の場合だと興行収入ランキングは基本的に上位10作品・週末のみですが、このサイトはアメリカの興行収入デイリー・週末が分かるだけでなく順位も分かる限り10位以降も出る。配給会社ごとのランキング、館アベレージなど様々なデータがあって面白いです。
 アメリカでどんな映画が流行ってんのかなと思った時に参考になるのではないかと思います。

海外雑誌・Twitter・web

先程紹介した新オスカーノユクエや映画秘宝が一次情報源にしていることが多いメディア。

業界誌

 その名の通り、業界に携わっている人がよく読んでいる雑誌で、ハリウッド映画やドラマ中心。新作情報、興業収入やビジネス、スキャンダルなど業界に関すること、賞レース、映画祭情報なども。表紙はカッコよくてエンタメ誌より硬派なものから、風刺と思えるものも。またYouTubePodcastでインタビューや俳優、監督対談とか様々なことをやっている。

ディズニーが20世紀FOXを傘下に置く21世紀フォックス買収報道が出た時のTHRの表紙
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この辺からしてエンタメ誌というより業界誌だ!というのがわかる。

Variety
variety.com

The Hollywood Reporter 略称はTHR
www.hollywoodreporter.com

 VarietyとTHRってどう違うの?って思うかもしれませんが…私は分からないです。Twitterフォロワー数的にはTHRの方が多いんだけど。知っている人がいたら教えてほしいです。

エンタメ誌

Entertainment Weekly  略称はEW (週刊誌)
ew.com

 映画やドラマだけではなく、音楽などポップカルチャー全体を扱っている。映画やドラマに関しては最新のスチル画像の掲載やイベント出演者のポップな写真が多い。表紙は大作映画などのカッコいいデザインが多く、アベンジャーズ・インフィニティウォーの時は主要キャラごとに表紙を複数用意するなどエンタメ好きには楽しい仕様になっている。
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Empire Magazine (イギリスの月刊誌)
www.empireonline.com
 この雑誌は今回紹介する中では唯一のイギリスメディアで、月刊誌。内容は映画中心で海外ドラマ、ゲームも含まれている。公開予定映画の特集や映画のレビュー記事が多い印象。スチル画像が載ることもある。Entertainment Weeklyと同様に、表紙はかなりカッコいいだけでなくよりアートな感じで洗練されているものもある。ここは定期購読者限定表紙もあるので、1年単位で買う人は定期購読をするのもいいかもしれない。

ファンタビ続編をモチーフにした表紙
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 定期購読(subscribe)について、公式サイトから直接注文すると日本で定期購読するよりかなり安い値段で購入可能らしいです。日本の本屋で買うと1冊1000円以上することを考えると…ね。(私は定期購読していませんが、配送先に日本が入っていたので多分出来ると思います。)
Empire Magazine Subscription Offers | Great Magazines
 

その他、webオンリーなど

雑誌は出さず、インターネット上で情報を提供するメディア。
Deadline
deadline.com
 オンラインマガジン。独自入手した記事も多い。

Indie Wire
ここはレビューやコラムの内容がとてもいいです。興味深いものが多く、おすすめ

他にはcolliderとかレビューやインタビューとなるとThe Guardianとかが有名だと思います。ただこれ以上紹介するとキリがないので省略。

Instagram:海外はとにかくインスタが凄い!

 海外はInstagramをかなり活用している印象があります。海外俳優、監督など映画ドラマ関係者、上記で紹介した番組や雑誌、SNS、配給会社、作品…と非常に多い上、画像中心なのでTwitterより分かりやすい。ストーリー機能を使って映画祭の出張イベントやプレミアのライブ配信なども行っている。
 例えば配給会社(大手だとワーナー、ユニバーサルとか)をフォローすると、プレミアイベントの様子を含め作品情報がわかって面白いです。海外俳優やセレブリティのプライベートを見てみたい!って人には特にオススメ。スタイリストなどファッション関係の人もやっているので「あの俳優がイベントで着ていたスーツ」が速攻で分かる場合もあったりします…
 例えばこのスタイリストの場合、公式インスタアカウントの無い俳優だとアダム・ドライバージェイク・ギレンホールポール・ラッドなどのお洒落な格好が…
www.instagram.com



 今回は様々な海外サイト等を紹介しましたが、参考になれば幸いです。興味を持ったところから広げていくのが良いんじゃないかなと思います。

 ふみ